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生命保険のしくみ1

生命表
現在の生命保険では、人間の生死にかかわる統計データ、すなわち生命表が用いられるのが常です。すなわち、生命表による加入者の生死の予測に基づいて、適切な保険料が設定されます。
但し、死亡統計は過去から現在までのデータのみが使用されるのに対し、実際の生死は将来発生することであるから、当然予測に誤差が発生し得ます。そのようなときに保険料収入が不足する事態になってはいけないので、保険料計算に用いる死亡率にはあらかじめ安全が見込まれています。このときの死亡率を予定死亡率と呼び、保険料計算の重要なパラメータのひとつです。
平準保険料と責任準備金
生命保険の保険料率は年齢ごとの死亡率を元に計算されるが、その考え方には大きく分けて「自然保険料方式」と「平準保険料方式」があります。
「自然保険料方式」とは、加入者の年齢ごとにその死亡率に応じた保険料を徴収する方式で、一般には高齢になればなるほど死亡率が高くなる為、自然保険料方式による保険料率は年齢とともに上昇します。
「平準保険料方式」とは、自然保険料方式では高齢になると保険料が高くなりすぎ、契約者が保険料負担に耐えられないというデメリットがある為、それを解消する方式であり、保険期間中の年齢ごとの死亡率を平準化した保険料を徴収します。この為、保険期間の終期近く(つまり高齢)になっても保険料が上昇しません。
平準保険料方式を採用すると、本来は高齢になってから支払うべきであった保険料をあらかじめ若いときに支払うことになるので、結果として生命保険会社は将来の保険料を事前に徴収して留保していることになります。この留保された資金のことを責任準備金と呼びます。責任準備金は平準保険料方式の契約者についてそれぞれ存在するので、総合すると大きな資金となり、生命保険会社はこれを元に運用を行い、収益を上げることができます。これは生命保険会社の金融機関としての顔です。
実際の保険料はこのような運用益を見込んで割引かれています。この割引分を算出する為にあらかじめ運用利率を予定しておきます。この利率を予定利率とよび、これも保険料計算の重要なパラメータです。